オリジナル創作小説に関するあれこれを書き連ねる
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あまりにも寒いので帰りがけ買ってきた小さなストーブを点し、ふわふわのじゅうたんに横たわる。ねこを一匹抱っこすれば、もうこの体勢から動けない。時間がどんどん過ぎていく。もう帰らなきゃいけないのに、なんだか眠くなってきた。うつらうつらする。
「……メイ」
横で座っていた青井が咎めるようにため息をつく。でも、そのまぶたもややとろんと眠たそうである。
「やだやだ。外、さむいぞ……でたくない……」
「……」
ごろんと寝返りを打って眉間に皺を寄せもごもご言う。
だって家に帰ったらまた、ストーブつけなおしじゃないか。ひえひえの部屋が暖まるまで待つかと思うとうんざりする。
「さむくて動けないもん」
そしてまた猫を抱っこする。青井がまた息を吐く。青井がじゅうたんに横になる。……猫を取り上げた。
「あっ! 返せよー!」
「俺も、動けない」
「い、いみわかんないぞ!」
ぶうとふくれる。むくれていると、どこからかもう一匹擦り寄ってきて、メイは喜んで撫ではじめた。それを見ると、青井は先ほど取り上げた一匹を放してやる。メイと一匹の猫、見守る青井。ふりだしに戻った。ぐるぐる同じ時間が巡る。メイはひどく幸福で、ずっとこのままでもいいなあなんて思ってみる。
「……メイ」
横で座っていた青井が咎めるようにため息をつく。でも、そのまぶたもややとろんと眠たそうである。
「やだやだ。外、さむいぞ……でたくない……」
「……」
ごろんと寝返りを打って眉間に皺を寄せもごもご言う。
だって家に帰ったらまた、ストーブつけなおしじゃないか。ひえひえの部屋が暖まるまで待つかと思うとうんざりする。
「さむくて動けないもん」
そしてまた猫を抱っこする。青井がまた息を吐く。青井がじゅうたんに横になる。……猫を取り上げた。
「あっ! 返せよー!」
「俺も、動けない」
「い、いみわかんないぞ!」
ぶうとふくれる。むくれていると、どこからかもう一匹擦り寄ってきて、メイは喜んで撫ではじめた。それを見ると、青井は先ほど取り上げた一匹を放してやる。メイと一匹の猫、見守る青井。ふりだしに戻った。ぐるぐる同じ時間が巡る。メイはひどく幸福で、ずっとこのままでもいいなあなんて思ってみる。
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